小説
購入本 メインテーマは殺人/アンソニー・ホロヴィッツ 頬に哀しみを刻め/S・A・コスビー ストーンサークルの殺人/M・W・クレイヴン ブラックサマーの殺人/M・W・クレイヴン 三体/劉 慈欣 購入本 メインテーマは殺人/アンソニー・ホロヴィッツ 著者自身…
京都の霊長類研究センターに送られてきた一匹のチンパンジー「アンク」。保護先がないとの理由で引き取られたアンクだったが、気まぐれに参加させた知能テストで先住チンパンジーを圧倒する能力を発揮し、皆を驚かせる。高い知能を見込まれたアンクは新たな…
さて、何作目かの郷内心瞳である。霊能力の枯渇が描かれていたのは「拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女(2021/07/29)」だっけ。それより前の2020/6/12に発刊された本。長編は母屋だった家を改築した蔵の中で、異形を見たという家族からの依頼。幕間の短話は蔵…
初版が1976年、昭和の裕福な家庭が舞台となっており、私のような庶民とはかけ離れた世界のように思えたが、描かれていた家族関係はけっして他人事とは思えない内容だった。夫に尽くすのが妻という考えが主流だった昭和時代、発売当初は相当物議をかもしたの…
12月に買った本読み終わった。初読の作家さんということもあり、朝井リョウのあとがきから読み始める。音楽表現の巧みさを褒めちぎっていたので注目してみたが、確かにしゅごい。元々音楽を学ばれていた方なのだろうか、楽曲解釈の鋭さに驚いた。著者の豊か…
20180207の記録江戸時代の皆既日食があった日、同じ時刻、別々の場所でこの世を去った5人の男女が、どのように死にいたったかを綴った物語。本作の印象については、どこのレビューを見ても「暗黒小説」「残酷物語」「グロい」といった言葉が並んでいる。著…
20160926の記録夏のころ読むぞと決めた『グラスホッパー』、先日ようやく読了。はじめての伊坂作品、すらすら読めた。 中心人物は鈴木、蝉、鯨の三人。同時進行で行動しているそれぞれが、最後に集結する構成で話が進んでいく。殺し屋が登場したり復讐や暴力…
20180228の記録 児童文学は文章を読む楽しさを思い出すのに最適な書籍。少年ジャンプの編集部コラムで創作のお手本として児童文学を勧めていたくらい、大人でも楽しめる良書がたくさんそろっている。子どもに読んでもらいたい作品ばかりだから読みやすく、文…
映画が先に公開され、あとから監督が小説化した作品。予告だけで泣いてしまった映画だから、ずっと気になっていた。 場末で生きるトランスジェンダーの凪沙と、虐待を受け愛を知らずに生きてきた一果。日陰に生きる二人が出会い、共に暮らすなかで絆を深め、…
開高健「輝ける闇」読了。私には難しい小説だった。主人公が記者であること、著者がベトナム戦争を取材したルポライターであること、その経験をもとにした小説であること、先入観や事前情報に囚われすぎて、純文学であることを認識するまで時間がかかった。…
今日の一冊などと言いながら読書の時間がまったくとれていない。ひとり暮らしをはじめて余裕がないと感じたことはないけれど、少なからず自由時間が減っているあらわれか。お昼休憩の時間にちょっとずつ読み進めて、久しぶりにまるまる一冊読了できた。安心…
このアンソロジー収録の一作を読了。◇骨餓身峠死人葛(ほねがみとうげほとけかずら)/野坂昭如場所は九州、入海を眺める丘陵のもっとも峻嶮(しゅんけん)な峠を人呼んで骨餓身。その直下にある上水道水源地に、あらたな水源から水を引く工事の竣工式の日、…
一般文芸ではなくライト文芸だった。 過去に犯罪を犯した人物が、自分が犯した犯罪内容と同様の方法で殺される猟奇事件が発生した。物語は主人公である新米刑事・藤堂比奈子が現場に駆り出されるところから始まる。つぎつぎに起こる常軌を逸した連続殺人。読…
おもしろかった、というより興味深い物語だった。近年、著者が量子論や宇宙論に耽溺されておられるのは、もしかしてこの作品の出来事がきっかけなのか。けっこうなボリュームで読了にまる1日費やしたものの、つまづくことなくすらすら読めた。登場するのは…
クリス・ライアンのダニー・ブラックシリーズがunlimitedに並んでいたので読んだのだが、こんなに面白いのに読み放題でいいの? と思うほどハマってしまった。ダニーが所属するイギリス陸軍特殊空挺部隊・SAS(Special Air Service)はレジメントとも呼ばれ…