pu-log’s diary

たくさんの物語と出会うことを今年の目標とする。

20231210~の出来事

12/10(日)

今週分のとりあえず作り置き


いつもの煮物とひじきの煮物。切っただけのセロリはマヨネーズみそをつけて食べる。味玉にするつもりで卵を茹でたのはいいが、肝心のめんつゆを煮物で全部使ってしまい軽く絶望。小松菜は冷凍後、解凍せずそのまま味付けできるという記事を見て、やってみようと思った次第。あとはミートソース用の細かく刻んだセロリ、シイタケ、ニンジン。
 
夜はリュウジの鍋。全体的に味が濃そうだったので調味料は若干少なめに調整。
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12/11(月)

来年の目標

あと2週間で今年が終わる。振り返ると身近であったり思い出のある芸能人だったり、訃報の多い一年だった。事故で亡くなった方はいなくて、寿命1:病気3くらいの割合。特に病気で亡くなった方の訃報は辛かった。残された方の憔悴した姿は今でも覚えているし、予想もしていないタイミングで人生の相棒が突然いなくなる喪失感は、軽々しく言葉にできないほど苦しいものだろう。

そんなことが重なって今まで以上に健康に気を配るようになったが、病気になるときはなるという半ばあきらめもあるから、いまいちストイックになりきれていない。人間生まれるも奇跡、寿命をまっとうできることもまた奇跡、毎日がギャンブルの真っ最中なのだ。日々浴びるほど酒を飲んでもカゼ一つひかないサイボーグGちゃんに私もなりたい。
 
2023年度は「毎日日記をつける」を目標にがんばってみた。何でもないようなことが幸せだったと思えるようなこともない1年だったが、人間息をしているだけで何かしら書くことはあるんだね。ただ、毎日だと内容は当然薄くなる。日記を書くのはいいのだが、スマホをPCに接続するのが面倒。常に写真のアップロード待ちの記事がたまっている状態だった。見返して振り返りができるのはとてもいいことだから、できれば続けたいけど、どうしようかな。
 
途中くじけそうになりながらも完走が見えてきた今、来年の目標を考えている。候補は「翻訳本を100冊読む」。翻訳本は訳者さんのセンス次第な印象があり一回失敗してから敬遠していたのだが、小島監督のヒデミスを見て影響受けてしまった。こんなに楽しそうに語られたら引き込まれずにいられない。
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課題は資金難であること。海外作品はなかなかアンリミの対象にならなくて、お財布に優しくないのである。生活が成り立たなくなっても本を読みたいかと問われれば、否。エセ本好きは生きることが第一なのだ。よって、この目標が却下になる可能性90%。
 

12/12(火)

これ何年着た?


脇の部分、穴が開いては縫い付けていたユニクロのニット。このたび修復不可能となり処分を決めた。2990円のニットもここまでくれば着倒したと言っていいだろう。
 

12/13(水)

amazonkindleセール50%ポイント還元でプチ爆買い

ほとんど文春。買ったはいいが読みきれるのか。
悲しみのイレーヌ (文春文庫)
その女アレックス (文春文庫)
ウォッチメイカー 上 (文春文庫)
ウォッチメイカー 下 (文春文庫)
翻訳ミステリ4冊。もちろんヒデミスの影響。ディーヴァーはボーンコレクターを映画で見たくらいで、原作にはまったく触れたことがない。冒頭をチラ見したらデンゼル・ワシントンで再生された。
新装版 炎環 (文春文庫)
宇喜多の捨て嫁 (文春文庫)
時代小説2冊。どちらも当時話題になっていた、と思う。
いけない (文春文庫)
Iの悲劇 (文春文庫)
ミステリ2冊。道尾さんの途中から印象ががらりと変わる物語はこび好き。
ほねがらみ (幻冬舎文庫)
ヴァケーション~異形コレクションLV~ (光文社文庫)
ホラー2冊。芦花公園は純性ホラーのほうがおもしろいと思うんだ。
冬山の掟 (文春文庫)
殉国 陸軍二等兵比嘉真一 (文春文庫)
ジェフリー・アーチャー 新装版 獄中記(1) 地獄篇
一般3冊。雪山の遭難を題材にした短編集と、実際に戦争を体験した人をモデルにした物語。合わせてセールとは別で廉価になっていた海外の獄中記。冒頭の「ポッツ判事が裁判官席から私を見下ろし、喜びを隠しきれない声で言う」、この文言で買うのを決めた。嫌われすぎで草。
ザ・万歩計 (文春文庫)
ブスの本懐
エッセイ2冊。カレー沢薫は半額ではなかったけれどどうしても読みたかった。
 

12/14(木)

吉岡暁先生を探して

日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2 (角川ホラー文庫) 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1 (角川ホラー文庫)
日本ホラー小説大賞《短編賞》集成」が出版されたと聞き、吉岡暁先生がいまどうされているのか気になった。
 
「サンマイ崩れ」以降の執筆については本職を引退されてから、とのお考えを聞いた覚えもあるのだが、それを見たときの記録は当然残していないし、むしろ似たような誰かの話と混ざっている可能性のほうが高い。希望的観測も込めてネット検索しても情報が少なく、確証が得られないまま忘れたり思い出したりを繰り返し今日に至っているのだが、その記憶通りであれば出版された2008年から15年もたっているし、そろそろ動かれているのではないだろうかと思ったのだ。
 
なぜに1作品しか発表していない作家に執着しているのかといえば、わたしが特殊部隊ものの小説に興味をもったきっかけが本作なのである。同時集録されている「ウスサマ明王」に登場する特殊部隊が、むちゃくちゃかっこよかったのだ。どこがどうイカしていたのかの説明は熱く語りすぎて長くなるから割愛するし、そもそも忘れていてできないのだが、とにかくかっこいいが記憶に刷り込まれるほどかっこよかったのだ。物語もプロが掲示板で怪談を創作するとこうなります、といった具合のエンタメホラーで、素直に楽しめる内容だった。冊子タイトルの「サンマイ崩れ」も壮大なクライマックスが脳内で映像として浮かんできてうわーっとなって、うわーっと終わる名作。あのシーンを読んだときの興奮は今でも覚えている。まあ1冊まるまる何度読んでもおもしろいちゅうことです。
サンマイ崩れ (角川ホラー文庫)
結果として、たぶんご本人であろうブログを見つけた。エンタメの文学賞を受賞したとか、会社を経営していたとか、断片をつなぎ合わせるとそうかなと。失礼ながら、ご存命でほっとしました。
 

12/15(金)

禁じられた遊び」視聴

禁じられた遊び
アマプラで視聴。元が小説で、映画化されて、漫画化もされているらしい。死してなお嫉妬に狂う人妻の正体がわかったとき、だから誤解だと言っても聞き入れてもらえなかったのか、と腑に落ちた。自分以外の女性が夫のそばに存在しているだけで浮気を疑う妻というのは少なからずいると思うが、この作品の夫婦がまさにそれ。一時の気の迷いからメンヘラ怨霊奥様に粘着されるはめになったハシカンがただただ気の毒だった。

20代のころ聞いた話を思い出す。少し霊感のある友人♀がパチスロを打っていたとき、近くに座っていた男に生霊♀がついていたそうだ。もちろんまったく面識のない男だったのだが、その生霊が彼女にものすごい圧をかけてきたらしい。彼の近くにいる女は誰であろうと許さない、そういう負の念。おそらく彼と深い仲にある女性の生霊とのことだった。

そこまで強い念を飛ばすということは以前、彼氏に浮気の兆候でもあったのだろうか。相手側を責めたくなる気持ちもわからなくはないが、赤の他人にまで敵意を向けるほど不安にさいなまれ続けている彼女は生霊予備軍として自覚をもったほうがいい。四六時中彼女の生霊を背負っていることを知って喜ぶ男性は少数派、というか限りなくゼロに近いゼロだろう。生霊を彼女の分身として「いつも一緒にいてくれてありがとう、きみの深い愛情を感じるよ」と愛でてくれる彼氏はそもそも生霊が監視する必要はないだろうし、そういう人たちはすでに二人だけのお花畑でキャッキャウフフとしているので、周りは女性のみならず男性も自然と距離をとっているはずだ。

幸い私は相手に不安を覚えるような付き合いをしたことがない。愛される自信とかそういうことではなく鈍感なだけで、現に好きな人ができたと別れを告げられ泣いてすがったこともある。コノウラミハラサデオクベキカと生霊を飛ばしているかといえば、まあ3日後にはほかに好きな人ができているくらいなので、おそらく大丈夫だろう。ともあれ霊感彼女はその後、いらぬ火の粉をあびる前に逃げ帰ってきたそうだ。そういう怖い方法で無自覚に男を束縛している女性も実際、この世には存在しているという話である。

映画の内容は心霊ホラー、ハシカンの叫び声だけ聞くとパニックホラー。かませの霊能者が助手とカメラ目線でシンクロ九字をきったとき、真面目に見てはいけない映画なのだと気づけた私はそれなりに楽しめた。CGがちゃちだと駄目出しをしているレビューも見られるが、制作者が一番わかっていることをわざわざ素人が指摘するのは余計なお世話だし、ハリウッド超大作と島国ジャパンのホラー映画を比較すること自体、過ちである。私は退屈を感じることなく見れた時点でクソ映画ではないと言おう。序盤からハシカンを襲わせ続け、中だるみのない作品に整えた中田監督の手腕はさすがだ。

ちなみに、もっともド肝を抜かれたのはハシカンの目が飛び出そうなほどに大きいことだ。眼球の大きさはほぼ個体差がないらしいが、彼女に限っては違うと思う。
 

12/16(土)

アニメ「ストーンオーシャン」で号泣

3シーズンをアマプラで流し見る。最終話近く、アナスイが覚悟を決めた場面、ジョリーンがエンポリオを逃がす場面、エンポリオが神父に啖呵を切る場面、原作を読んだときはこれっぽっちも涙などでなかったのに、泣けて仕方がなかった。声優さんによってキャラクターに命が吹き込まれると、彼らの言葉一つひとつが深く沁み込んでくるんだ。特にジョリーンがエンポリオを逃がした場面は今思い出しても涙がちょちょぎれる。母性を感じるし、ジョジョの根底にある受け継ぐ魂を感じるし、これまで共に戦ってきた仲間を置いてはいけないという絆も感じられて、すごくいいシーン。

通して見て聞いて、違和感のあるキャラは一人もいなかった。脇役含めて一人も。浪川さんの「ダイバー・ダウン」を初めて聞いたとき、ああ、アナスイはこういう口調で言っていたのかと納得したもの。キャラクター解釈の的確さがまさにプロ。ただ、「エルメェス」の言い方は納得いかない。「エルメス」じゃあない、エルメェスなんだ。
石作りの海(ストーンオーシャン)
6部がはじまったとき、少年誌での女性主人公が珍しかったからか、最初はあまり受け入れられていなかった。でも時代を俯瞰してみたとき、次は女性主人公しかいないと確信した先生は、強くてたくましくて、どんなことにもへこたれないメスゴリラ徐倫を生み出した。そんな彼女は現代の女性像にとてもマッチしていて、やっと荒木に時代が追い付いたのだなと感じる。例えばだよ、無人島に承太郎が行っても生き残れる気がしないじゃん。やれやれだぜ、って横になるタイプでしょあの人。でもジョリーンは、むちゃくちゃサバイバルすると思うんだよ。やれやれだわ、とか言いながらストーンフリーで魚釣ったり家建てたり、しまいには畑を作るところまで想像できるんだよ。同性だからかもしれないが、誰かに助けてもらうのを泣いて待つだけなんてことをしない徐倫を見ていると、すがすがしい気持ちになるのだ。当時のジャンプで、ぶん殴られて地べた這いずり回って男より強い女を主人公にするのは、正直賭けにでていたところもあると思う。独特のアーティスティックなセンスしかり、いつの時代もジョジョが人気である理由は、自分を信じて覚悟を貫き通す荒木先生あってこそなのだろう。

だがしかし、ジョジョリオンにはついていけなかった。キャラの表情筋がしんでいるせいで危機が危機と感じられないうえにスタンド能力が複雑なものだから、私の中の少年が全然盛り上がらず、気持ちが遠のいていった。おかげさまで未練なくフィギュアを全部売ることができたわけだが、それでもかつての熱をもう一度味わいたくて、買ってしまった。
ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ジョジョランズには信じる心が大切であることを証明してもらいたい。