pu-log’s diary

たくさんの物語と出会うことを今年の目標とする。

【お題】わたしは海洋恐怖症

お題「わたしは○○恐怖症」

医者にかかるほどではないから正確には「恐怖持ち」程度に苦手なものだが、お題に参加しちゃっていいかしらね。

それは広大な海の中。写真でも動画でも、底の見えない深い青を見ると体が硬直して動けなくなるし、腰が抜けたような状態になる。

原因はおそらく、海上自衛隊の船に乗ったことだ。海猿が流行した年に、あの巨大な戦艦に乗って沖まで行けるイベントがあったのだ。出向して順調に航行が進む中、まわりに人はたくさんいて、記念撮影会とかもろもろ楽しい雰囲気だった。一緒に行った姉家族たちも本物の海猿に会えたことを喜び、また参加したいね、などと話していた。

船の中をひととおり見学したあと、甲板に出た。出向からさして時間もたっていなかったのに、どれだけ見渡しても陸は見えなくて、まわりには海しかない状況になっていた。強い日差しと気持ちのいい潮風、そのとき何となしに海をのぞき込んだ。深緑の海面を見て、ああ、ここで落ちたら終わりだな、と思った瞬間、何かが変わった。このとき海=死のイメージがついてしまったと思われる。当然ふたたび参加することはしなかった。

よく海洋恐怖というテーマで巨大生物に飲み込まれる画像があるけど、巨大生物自体は特に問題ないんだよ。そのまわりにある底の見えない空間に震えが起きるんだ。だからジョーズとかMEGといった海洋モンスターパニック映画は全然平気で見ちゃう。サメにスポットが当たっているからか、海への恐怖はさほどわいてこない。巨大生物に襲われる、そのことに恐怖を感じる人はメガロフォビアの気が大きく出ているのではないのかしら。

同じく、深い深い海に恐怖を感じる同志に見ていただきたい動画を貼っておく。実際の記録映像ということもあり、恐怖度も振り切れているぞ。私は数回チャレンジしてやっと全部見れたほどだ。なぜにそこまでして見るのかって? うーん、怖いもの見たさってあるよね。
www.youtube.com
エジプトのダイブスポット・ブルーホールで撮影中、水深90mの海底へと沈んでいったダイバーの記録映像である。レジャーダイビングで潜れる最大深度が40m、つまり倍以上沈んでしまったことになり、自力での浮上は絶望的てわけ。見ていただくとわかるが、沈んでいく途中で1回、地面に着地しているんだよね。そこからなぜか、また深いところへと沈んでいくのだ。要因はいろいろあるようだが、「窒素酔い」に陥っていた可能性がある、とどこかに書いてあるのを見た。

この映像を撮影したご本人は残念ながら亡くなってしまったのだが、ご家族が遺体引き上げを依頼したタイバーがカメラを持ち帰り、こうして世に公開されているというわけ。これを見て海の危険を改めて認知したし、絶対スキューバダイビングはするまいと誓ったよ。私は水族館で十分です。でもイルカプールはちょっと怖い。