pu-log’s diary

たくさんの物語と出会うことを今年の目標とする。

230312~の出来事

 

3/12(日)

◇私は認めない
目がかゆい、涙目になる、鼻がぐしゅぐしゅする。この季節特有のアレ、一度認めると戻れなくなる気がする。
 

3/13(月)

◇大腸カメラ前日
今日から明日の準備に入る。夕食は釜玉うどん、レンコンの炒め物、ポテトサラダ(具あり)、ふかしたサツマイモ、焼き魚。消化のいいものを食べるよう指示があったが、レンコンといいサツマイモといい、真逆の食べ物が並んでしまった。

9時以降からは水分のみ可、寝る前に下剤と水コップ2杯飲んで布団に入る。
 

3/14(火)

◇大腸カメラ当日
朝起きてトイレ、水に溶かすタイプの下剤(無味無臭)コップ1杯と、追加で水コップ2杯飲む。

9時、口径大腸管洗浄薬を作成。作り方は簡単だが、袋の隅にある薬が固まってなかなか溶けない。

2L用意したこちらを、1杯(200ml)15分くらいかけて飲み続ける。味はポカリスエットのめちゃくちゃ濃い版、かなりしょっぱい。こぶ茶が好きな人ならおいしいかもしれない。苦手な私はけっこう苦戦した。途中で水を飲みながら12時まで続ける。腹痛はまったくない。

午後、病院到着。下だけ紙パンツに履き替え、すぐ検査開始。あれ、鎮静剤打ちませんの?

どうやら鎮静剤の使用は医院によって差があるようだ。ちゃんと調べておくべきだった。左を下に横向きに寝る。お尻の下にはペットシート。尻穴に雑に薬を塗られ、カメラ挿入。

腹に意識が集中するせいか、尻の違和感はすぐ消えた。大腸の奥まで送り込むのだから、当然曲がり角や突き当りでは鈍い痛みがある。だが、声をだすほどの痛みでもなかった。すぐ帰りたい人は鎮静剤なしのほうがいいかもしれない。

見えるところにモニターがあった。せっかくなので自分の大腸を観察する。当たり前だが体内は闇の世界、ライトを照らしながらカメラはずんずん奥へと進む。腸壁はピンク色でぬめぬめして、細かく血管が走っていた。まごうことなき内臓である。心配だったヨゴレはまった見られない。はじめてにしては事前準備うまくいったんじゃない?

それにしても美しい。普段ウンぴが通っている道は、こんなにきれいだったのか。軽く感動を覚え、内臓が好きな殺人鬼の気持ちを少し理解する。献血しかり、普段気にも留めない体の仕組みに触れると自分が生きていることを実感する。そういうことを考えるのは危険だと看護師さんに言われちゃうけどね。

のんびり画面を眺めていたら、体の中心部分に断続的な痛み。終点の大腸と小腸のつなぎめに到着したようだ。小腸の先は真っ暗闇で何も見えない。ときおり青い薬をまきながら、次々シャッターが押される。おならをしてもいい、と何度も言われたが、一回も出さなかった。我慢していたのではなく、まったく出る気配がなかったのだ。あまりに頻繁に聞かれたし、出るのが普通なのだとしたら不安になる。

結果ポリープが一つあり、別の病院を紹介されることになった。これも医院選択のミスで、自分のところで切除できる場合は検査のときにしてしまうそうだ。また大腸をカラにしなければならないかと思うと、ゲンナリする。しかしやってみたらしょっぱい以外、言うほど面倒でもなかった。おしりの穴はちょっぴりヒリついた。

検査終了、お腹の痛みはガスをつかったせいだと説明される。家に帰り、とりあえずおなかにやさしいスープを飲む。夕食も消化によいものを食べるよう言われたが、釜玉うどん以外は普通食にしてしまった。お腹がぐるぐる鳴って、腸が活動しているのがわかる。今日見たあの場所に今食べたモノが送り込まれているのだ。某氏が食事写真をSNSにあげることについて、自分のクソのもとを公表する人の気がしれない、と言っていたことを思い出す。確かにそうだなあ。。。
 

3/15(水)

◇余波
ときどき腹が痛み、集中力が散る。
 

3/16(木)

◇「サイメイシスの迷宮」読書開始
講談社タイガレーベルのライト文芸。元々は英田サキ名義でBL小説を書いている方らしい。

内野聖陽主演ドラマ「臨場」
第1話「鉢植えの女」
小説を読んでから気になっていた作品がアマプラ対象になっていた。原作では細身のイメージだったけど、肉体派で野性的で人間味がある倉石も、これはこれでいいんじゃないかしら。

◇萬月先生の作風の変化は気のせいではなかった
あの萬月先生がライトノベル執筆だと? インタビューを読み、「対になる人」から受けた違和感に納得した。もう王国記の続きは読めないだろうと思った。読めたとしても、それは朧ではない別の誰かの物語。萬月先生の体験が息づいている青春小説も、おそらくもう望めない。氏は転生されたのだ。
bunshun.jp
 

3/17(金)

◇何事もない毎日
冬はいつの間にか過ぎ去り、心地よい暖かさを感じる日が続く。だが季節の変わり目らしく夜と早朝はまだまだ肌寒く、今月中は布団3枚掛けから抜け出せそうにない。桜の開花はいつごろだろうか。毎年この時期、通勤途中に楽しんでいた桜を見ることができなくなったのは残念だ。

ときどき、前に住んでいた家のことを思い出し郷愁にふけることがある。人生の半分以上を過ごしたのだから、借家とはいえ故郷と言ってもいいだろう。いいことも、そうでないことも、思い出し始めれば次々と浮かんでくる。

ここに書けるネタとしては、チカンにあったことだろうか。若かりしころの話である。夜中の最終バスから下車し、人っ子一人いない夜道を10分近く歩いて家路を急ぐ。街灯がある道を選んでいたため真っ暗ではなかったが、連れ去り誘拐のニュースを聞くこともあったし、たまに通る車には多少の警戒をしていた。そんな警戒も必要ないほどあっさり家に着いた私は、玄関のカギを開けるためカバンを探る。そして、股間に疾風が走った。事は家に着いたときに起こったのである。

ざざっ と股間をひとなで往復する感触。「おおっ?!」と思わず驚きの声がでた。だが、そのとき付き合っていた彼氏がヘンタイ気質だったこともあり、チカンなどとはこれっぽっちも思わず、ただのドッキリだと思った。「もーいきなり何なのさ」と笑いながら振り返ったら、体格のいい知らない男が反復横跳びの姿勢で立っていた。お互い反復横跳びの姿勢で、ぽかん と見つめ合った。はっとした男が逃げ出した瞬間、私も我に返り、チカンだと認識した。

瞬時に脳内で変態と変質者の違いを探る。私に目を付けたのなら変態ではない、正常な感覚の持ち主だ、いやチカンしている時点で正常ではないのだが、とにかく現状を近所に知らせなければと思い、「変質者がでたぞー」と雄たけんだ。今にして思えば動転していたのだろう、午前0時にだす警報にしてはあまりに意味がなかった。家の鍵を開けて寝ている親を叩き起こした。

大胆な割にチキンなチカンだったため大したことはなかったが、場所が場所だけに家族と相談して一応警察に連絡をすることにした。週末夜中にもかかわらず、赤灯つけて刑事が10人くらい現れたのには正直びびった。平和な夜に飛び込んだ一大事だったのだろう、一瞬の出来事にここまで人を動かし申し訳ない気持ちを抱きつつ、冷静さを取り戻していた私は近所に知られるのが恥ずかしくて仕方なかった。刑事いわく、家についてほっとしたときがいちばん狙われやすいとのことだった。アパートの鍵を開けているときにナイフで脅された事例もあると聞き、この界隈に住んでいるチカンは穏やか気質でよかったと思った。

被害届作成のときは、パンツに指を入れられたか、恐怖を感じたかなど、時系列に沿っていろいろ踏み込んで聞かれた。タイツをはいていたうえ生理でナプキンをあてていたため触られた感触自体なく、恐怖というより驚いた、と正直に言ったら、恐怖を感じたと言え、言うのだ、という雰囲気になった。

そう、あの日のチカン君は選択ミスをしたのだ。バスを降りた女性は、私の他にもう一人いた。あちらを選んでいれば結果にコミットしたかもしれないのに、二者択一で完全ガードをしている私を選んでしまったのだ。振り向いたときフリーズしていたのは、意外にもガチガチの股間に脳の処理が追い付いていなかったのだと思う。あの当時は男の娘などという言葉もなかったし、相当混乱しただろう。いや私は女だが。

家族と離れて暮らすようになり1年近くたった。通りすがりに古巣を見ても、人が住んでいる気配はまったく感じられない。古びた家屋は日のもとで見ると使い込まれた独特の趣すら感じるが、夜に通ると例の霊がいるのではないかと想像してしまうほどの廃屋じみた雰囲気をかもしだしている。元々昭和のトタンを使っているような一軒家だ、改築しないと次の人には貸せないのだろう。車庫の2階にある物置は日当たりも良く、近所の猫たちがこぞって昼寝に来ていた。浅春の日差しの中、まどろむ彼らの姿が目に浮かぶ。
 

3/18(土)

◇steamセール
女神転生Ⅲが60%OFF。PS4を出すのが面倒だと思っていたし、ちょうどいい。また一から積み重ねることになるが、何度でも夢中になれるゲームは今のところこれくらい。あいている時間にコツコツ遊ぼう。