pu-log’s diary

たくさんの物語と出会うことを今年の目標とする。

230122~の出来事

1/22(日)

飽き性の私は例年、年間通してやりとげる物事を一つ決め、実行している。2023年はどうしようかと考えたすえ、毎日日記をつけることにした。加齢と共にスピードが増す記憶デリート機能への抵抗、という意識高い系と思わせて、90%くらい三浦しをん著「ビロウな話で恐縮です」の影響である。何でもないようなことが、めちゃくちゃおもしろい本なんだ。当然、あんなにおもしろおかしく書きたいということではない。書けと言われても書けないし。目鱗だったのは、一言二言でも日記は日記という点である。そもそも日記が続かないのって、書き留めておくほどの出来事がないのが日常、というのも理由の一つだと思うのよね。「ビロウな話で恐縮です」は、私の日記へのハードルをぐんと下げてくれたのだ。つーことで、すでに2023年1か月過ぎようとしているが、いってみよう。

今週も実家へ配給品を受け取りに行く。バナナ、弁当のおかず、夕飯のおかず、野菜などなど、ショッピングバッグいっぱいに詰め込む。これで週末までほぼ料理をしなくて済むのだから本当にありがたい。帰宅後5日分の弁当を詰め、朝食用のオートミールパンケーキも作成、すべて冷凍庫におさめる。初めての試みであるパンケーキの味が解凍でどうなるか分からないが、どうせ自分しか食べないのだからどうでもいい。一人はこういうとき最強である。オートミール粉50g、牛乳80g、卵1個、ベーキング粉2g。クイックタイプなら牛乳100g~120gで作るとよさそう。
ミッドナイト・ミート・トレイン [DVD]
アマプラで「ミッドナイト・ミート・トレイン」を見る。電車内で連続殺人を繰り返す男をたまたま見つけた二流写真家が不審に思い、調査を続けるうちにとんでもないことに巻き込まれる話。大出血のスプラッターとわかってはいたけれど、予想以上にザブザブだった。人間の身体ってあんなに血が流れているんだね。

あら、主人公がまったく好感持てないタイプ。必死になってスクープを求める姿にはモラルも何もなくて、それが仕事とはいえ見ていて気分はよろしくない。主人公がそんなだからか、黙々と精肉をこなす殺人鬼のほうがよっぽど真面目で誠実に見えて、好感が持てた。屈強な獲物から逆襲されてピンチになる場面は負けるな~って応援しちゃうくらい気に入った。アマゾン評価☆3か、オチでファンタジーになるのは確かに白けたな。原作絶版だし、ラストだけオリジナルにしてもよかったんじゃない。恐怖は現実と齟齬がないほど増すものだと思うよ。

1/23(月)

朝、パンケーキを500wで1分半あたためて解凍。バターをぬって、え、めちゃうまい。ホットケーキよりもっちりして、食感は米粉に似ている。これは大成功だ。冷蔵庫で自然解凍がよいらしいので、明日の分を朝のうちに冷蔵庫へうつしておく。

しきりに流れる寒波の予報が気になる。数年に一度クラスで今期最強らしいのだが、もはや数度目の今期最強だからか一部のネット民からはオオカミ少年扱いになっている。まあ備えるにこしたことはない、念のためメルカリ出品を一時休止しておこう。

開高健「輝ける闇」読書開始。早々、話がまったく見えずギブりそうになる。そもそもこれは誰のための戦争なのだ? 世界史をもっと真面目に勉強しておけばよかった。私の中のベトナム戦争は、「プラトーン」しかなかった。浅い知識のまま読みすすめられる本ではないと判断し、ベトナム戦争についての記事を探し始めたら、それだけで今日がおわってしまった。明日から本気出す。

1/24(火)

今夜から全国的に大寒波の予報。最も寒いのが朝6時で、-5度。水道管の凍結防止に水を出して寝る。

1/25(水)


朝、窓枠の結露が凍結していた。窓枠どころかプチプチ表面も凍ってツルツルだ。結露の凍結は人生で初めての経験である。当然、車も氷でパッキングされていた。地吹雪の中、徒歩で通勤。坂道を登れない10tトラックがまごついていた以外、特に混乱もなく渋滞もなし。車道はパウダースノウのさらさら雪が踏み固められており、横断中軽くすべる。11時をすぎたころから陽の光が見えはじめ、ほっとしたのもつかの間、午後になっても断続的に吹雪が続く。
ファイナル・デスティネーション(2000) (字幕版)
夜、アマプラで「ファイナル・デスティネーション」を見る。決定された死の運命を、予知と予測で切り抜けようとする話。この作品は意表を突いた死に方が推しポイントらしいので、どんなふうに死に至るのかを心の中で一人クイズしながら見る。結果、正解ゼロ。だって足元に水が流れていてコンセント見せられたら、感電死のフラグと思うでしょ? 答えは水にすべった拍子に首にコードが巻き付いて窒息死でした。

こんな感じで偶然に偶然が重なったり、いきなり車に引かれたりして、順当にお亡くなりになる様を見届けた。でも、悲壮感全然ないの。それがよかった。死をコントロールする方法はよくわからなかったけど、結局先延ばしにしているだけで結末は変わらないんだから、私ならあきらめて運命に従うだろうな。

1/26(木)

徒歩通勤2日目。ヤワラちゃんに投げられた柔道家のごとく、すぱーんと盛大にすっころぶ。ひっくり返ったカエルのまま、しばし絶望。リュックのおかげで尻への衝撃はさほどなく、頭も打たずにすんだのは不幸中の幸いか。渋滞中の車列が横にいるのを忘れていた、何事もなかったかのように立ち上がり、何事もなかったかのように歩きを再開する。これは本当のことなのだが、雪国人はすべって転んでも実際はさほど恥ずかしがってはいない。普通のことだからである。それと、ペンギン歩き? んな歩き方はしねえよ。

帰宅後、弁当箱が再起不能なまでに割れていることに気づく。食べているときはまったくわからなかったが、朝のすっころびのダメージを身代わりとして受けてくれていたのだ。ダイソーの洗いやすいタッパーでは、ワガママが過ぎるマイボディを支えきれずとも無理はない。感謝しつつ、そっとゴミ袋に入れる。

大家さんから入電。ほかの部屋で給湯器が凍ったらしい。このアパートは築20年以上なのだが、凍結防止の水は温水側を出さなければならないことを大家さんは初めて知ったそうだ。「私はこのアパートに住んだことがないから」と言われたので「そうでしょうね」と答える。

1/27(金)

徒歩通勤3日目。寒さは緩んだが、積もる雪の降り方になってきた。今日は健康診断である。カバンに検便を忍ばせている今、昨日のように転ぶわけにはいかない。念のためプチプチにくるんでおこう。

人生初のバリウムを使用したレントゲン検査をする。のど越しわるし、後味わるしだが、半日断食中のカラダは水分としてすんなり受け入れた。シビアな角度に傾けられる寝台の上、カメラマンの細かい指示に従うのが精いっぱいで、不安を感じる余裕はない。細かく回転させられるのは、胃壁にバリウムをなするためと後から知った。

腕の力だけで全身を支えなければならないときもあるのに、筋力の低下したお年寄りは固定ベルトなしで大丈夫なのだろうか。なぜにそのような余計な心配をしたかと言えば、この日の人間ドックにはけっこうな数のお年寄りが来ていたのである。私が同じ年になったとき、果たしてこのアトラクションをこなせるだけの力は残っているのか、いないのか。否、こなせる身体づくりをして備えろということか。

夕飯はふるさと納税でもらったハンバーグを蒸し焼きにする。フタを開けたらフライパンから盛大な炎があがった。フタに飛んだ肉油の飛沫が落ちて引火したようだ。ファイナル・デスティネーションなら驚いて足を滑らせた先のキッチン角で頭を打ち、倒れているところに電子レンジが落下してきて、その衝撃で飛びだした包丁が胸に刺さり死んでいたところである。焼き方の説明書を再確認、フタをするタイミングを間違えていたことに気づく。台所中、焼肉の匂いがたちこめる。当然おいしかった。
パシフィック・リム/アップライジング(吹替版)
アマプラで「パシフィックリムアップライジング」を見る。この映画の推しポイントは、イエーガー搭乗者2人がシンクロ操作で攻撃するところである。そろっているのを見るのって何でこんなに気持ちいいんだろうね。純粋な怪獣vs人類だった1作目とは若干趣が変わっていたが、前作より仲間や絆が意識されていたし、戦闘場面もたくさんあって、これはこれで好き。多少のご都合主義はあったものの、娯楽だしそんなこと気にするよりテンポが大事だと私は思うんだ。3作目が待ち遠しくなる終わり方だった。

1/28(土)

陽がでたのもつかの間、夕方ころからときおり吹雪となる。週明けも車通勤は厳しいかもしれない。

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今は亡き人を恋い慕う少年が、自分に向けられた視線の熱に気づき、溢れた想いのはけ口として誘惑しちゃう話。一言でいうと情念の物語で、意外にも誘い受け。雨瀬先生の絵柄で描かれるBLはドロドロに濃ゆくて、もちろん陰性。ラストの余韻でBLから文学に昇華された。挿入なしだがスケベもちゃんとあったぜよ。一夜の夢を浪漫ではなく妄執の芽とした雨瀬先生の次作に期待しかない。